ロレックス サブマリーナー Ref.114060を買取させていただきましたので、仕様などについてご紹介します
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Ref.114060
1953年に開発されたサブマリーナー
このサブマリーナーにはデイト付きのモデルと、こちらのノンデイトのタイプが発売されています
開発当初はノンデイト仕様で登場していますので、オリジナルの特徴を忠実に継いでいるのはこちらのモデルになるでしょう
ちなみにデイト表示がつけられるようになったのは、1965年のRef.1680からであり、赤サブと呼ばれるサブマリーナーの表記が赤いものが存在するモデルになります
Ref.14060の後継機種であるこのモデルは2012年に登場し、機能面・耐性が飛躍的に向上していますので詳細を見ていきます
904Lスチール
耐蝕性に優れる904Lスチールは1985年以降の全てのステンレススチールのモデルに採用され、以前のブレスからの改良点として中央のリンクコマが無垢となり重厚感が増しています
フラッシュフィットは一体型になりましたので、旧型の分離型に比べて強度が増しています
この904Lスチールを採用しているメーカーといえば、ロレックスしか見当たらないぐらいのもので、その製造には大型のプレス機などの設備が必要で多額のコストがかかりますが、世界に販売網を持つロレックスならではの採用と言えるでしょう
ロレックスは求める素材や部品が世になければ「自社で造ればいい」と考えるブランドですし、それを実現できる資金を持ち合わせていることも大きく影響しています
また、使用される分野として宇宙工学やハイテク産業が挙げられますので、それぐらい価値のある素材ということが分かります
精度
2000年に発売された前モデルであるRef.14060Mはノンクロノメーターとして登場し、その7年後にあたる2007年にクロノメーター化しノンクロノメーターモデルは姿を消すことになり、後継機種であるRef.114060は当然認定を受けています
クロノメーターとはスイス公認クロノメーター検査協会が、ムーブメントの精度を検査して基準をクリアーしたもののみに与えられる公式認定になります
おおまかな検査基準として
・5つの姿勢差(ポジション)
・3つの温度差
・15日間に渡る検査
・日差-4秒~+6秒
これらをクリアすることが条件ですが、ロレックスはさらなる自社基準を設け、ケーシング後に日差-2秒~+2秒をクリアするようにムーブメントの開発・調整・設計を行っています
ケーシングとは組立作業の事でこの状態の方が実際に使用する環境と同じということと、なお且つクロノメーターの2倍以上の精度を実現しているわけですから、性能の高さが伺いしれます
エクステンション
ダイバーが使用することを想定して開発されたサブマリーナーですから、ダイビングスーツを着た状態での装着がスムーズに行えるように、エクステンション(延長)機能が備わっています
特別な工具が必要なく、簡単に操作できる機能は「グライドロック・エクステンションシステム」と名付けられています
クラスプの内側を見てみるとこのような形状になっていて、通常はこの形で納まっています
このようにクラスプからブレスを開放するだけで容易にスライドさせることができ、2ミリ刻みで最大約20ミリまで延長することができます
スライド後は元の状態に戻すことでロックがかかり、クラスプ内に収まりますので外観には影響はありません
ムーブメント
自社開発であるキャリバー3130が搭載されたムーブメントには、耐磁性ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイが使われています
機械式時計は磁気を帯びると正しく動作できないため狂いが生じてしまいますので、耐磁性に富んだものに変更された事で磁気に強くなりました
また温度の変化についても耐性が上がり、耐衝撃性については従来の物に比べ10倍もの耐性を持っています
仕様
メーカー | ロレックス |
モデル | サブマリーナー |
リファレンス | 114060 |
文字盤 | ブラック |
ケースサイズ | 40ミリ |
素材 | ステンレススチール |
防水 | 300m |
ムーブメント | キャリバー 3130 |
振動数 | 28,800 |
パワーリザーブ | 48時間 |
機能 | 逆回転防止ベゼル |
参考価格 |
付属品
査定の際には購入された時に付属する、箱・ギャランティにも価値がありますので査定額に影響し、調整されたコマにも価値があります
このような物が残っている場合は、必ず一緒にお持ちになって下さい
もちろん本体のみでも大丈夫ですが、付属品が揃っている場合と比べ数万円の減額となる場合がありますのでご了承ください