ロレックス デイトジャスト2を買取させていただきましたので、仕様や買取査定などのポイントについてご紹介します
目次
デイトジャスト2
ロレックスのロングセラーモデルである、デイトジャストが生まれ変わったのが2009年の事
ケースサイズが36mmから41mmへと5mmアップし、存在感のある仕上がりになりました
当初は、YG×SSのRef.116333とWG×SSの116334のコンビタイプが登場し、こちらのオールステンレスモデルが登場したのは2012年になります
DATE JUST
ロレックス三大発明である
- オイスター(固く牡蠣のように閉ざされた防水仕様)
- パーペチュアル(360°回転式ローターによる自動巻き上げ機構)
- デイトジャスト(カレンダー自動チェンジ)
これらが全て詰め込まれているのが「デイトジャスト」ですね
もちろん改良を続けるロレックスですから、部品の改良や素材の変更などが行われ今の形になっていますので、それらを踏まえて見ていくことにします
C.O.S.C
スイス公認クロノメーター検査協会(C.O.S.C)の、厳しい検査基準に合格したことを示す表記が確認できます
昔のロレックスのモデルには、ノンクロノメーター仕様のものもありましたが、今では全てのモデルがクロノメーター認定を受けています(なお文字盤のバランス上、表記していないモデルもあります)
ムーブメント
先程の精度を出すために、ムーブメントは日々改良されています
デイトジャスト2に搭載されるムーブメントは、従来のモデルに用いられたキャリバー3135から3136へと変更され、耐震装置がパラフレックス・ショックアブソーバー(ロレックス特許)に変わったことで性能がアップしています
また、時計の心臓部である振動子には「ブルーパラクロム・ヘアスプリング」が採用され、標準の物と比べ約10倍の耐衝撃性を得ると共に、常時性の合金を用いることで耐磁性能もアップしています
5年の歳月をかけて開発された模様で、こちらも特許を取得しています
素材への拘り
ムーブメントはもちろん、素材への拘りも確かなものがあります
ロレックスは1985年より、全てのステンレスモデルに「904Lスチール」と呼ばれる、非常に強度が高く・高価な素材を使用しています
80年代からこのような素材を使いながら、公式に発表したのはかなり後の事だったのではないかと記憶していますが、あまり公式発表しないロレックスならではとも言えますね
こちらのクラスプは、ユーザビリティが考えられた特許技術が組み込まれています
それは、容易にブレス調整が可能な「イージーリンク」
クラスプ内側に収納された部分を操作することで、特別な工具を使わずに調整が可能
・延長する場合
右奥に収納された部分を引っ張りだす事で解放
・収納する場合
左手前に開放された部分を、右側奥に収納
これだけで約5mmの調整が可能で、実際に使用してみるとかなり便利に使用でき、気候の影響で腕回りが変化しても充分対応してくれます
こちらもロレックスが特許を取得しています
リューズ
リューズには王冠マークと「-」が見る事ができ、このマークは一般的にステンレス素材で製造されたモデルに付けられます
こちらのスクリュー式のリューズと裏蓋が、防水性能100mを実現しています
また防水性能を高めたモデルには、3重密閉構造を示す3つのポッチが確認できます
偽造防止
ロレックスなどの有力ブランドにとって悩みの種が偽造品の存在
その対策として、2000年頃からサファイアガラスの6時位置に「王冠透かし」と呼ばれるレーザー刻印が入れられるようになります
画像ですと30とVIの間に確認する事ができますが、ルーペなどで拡大しないと最初は確認するのは難しいかもしれません
現在確認できているモデルのなかでは、ミルガウスReg.116400GVのグリーンガラスには入れられていません
もう一つの偽造品対策として、ルーレット刻印が挙げられます
これは、文字盤外周の立ち上がり部分(見返し)に、王冠マーク+ROLEX+製造番号が刻印されています
夜光
夜光塗料は従来のルミノバが使われていますが、視認性はどれぐらいなのか撮影してみました
まずは、少し光を入れた状態
外からの光により塗料が塗られた部分以外にも、各インデックスが読み取れますので、これぐらいの明るさの場所なら問題ないことが分かります
次に、ほとんど光が届かない場所で撮影してみました
撮影の仕方や夜光に光を当てる時間が短すぎたのか、実際に見るよりも少し暗めの画像になりました
その分を差し引いても光のない場所では、時針・分針・9時のルミノバによる発光以外は確認できませんので、おおまかに認識するしかありません
後ほど後継機について触れていますが、この文字盤は暗闇の中では視認性にイマイチ欠けてしまうのではないでしょうか
ギャランティーカード
ギャランティーカードには、様々な情報が記載されています
410はロレックスが振り分けた日本への出荷を示すもので、リファレンスナンバー・シリアルナンバー・モデル名と続きます
もう一枚には購入者の住所や氏名が記され、右上のQRコードを読み込むとシリアルナンバーが表示されます
有効期限
ロレックスには国際保証が付けられていますので、自然故障の場合は期限内にこのGカードを添えてショップに持ち込むと、無料で修理を受ける事ができます
もちろん期限が切れているものは、有料修理になりますので価値がないように思われますが、買取においては有効期限が切れているものでもかなり重要になってきます
付属品では、こちらのクロノメーター認定を証明するタグも付属します
こちらは一つ前の仕様になっていて、現在では緑色に変わりクロノメーターの表記はなくなってしまいました
変更されたのは2015年の7月で、国際保証が2年から5年に延長された時になります
型番解説
デイトジャスト2のリファレンスナンバーの解説です
Ref.116300
- 1163⇒デイトジャスト2
- 五桁目0⇒ポリッシュベゼル
- 六桁目0⇒ステンレススチールのケース
このように識別できますので、お問合せの際はこの番号をお伝えいただくと査定がスムーズに進みます
ロレックスの保証書や販売店の保証書等に記載されていますが、何もない場合は画像をお送りいただくと、いくつか質問させていただきますので、これによりモデルが特定できます
仕様
メーカー | ロレックス |
モデル | デイトジャスト2 |
リファレンス | 116300 |
文字盤 | ブラック |
ケースサイズ | 41ミリ |
素材 | ステンレススチール |
防水 | 100m |
ムーブメント | キャリバー 3136 |
振動数 | 28,800 |
パワーリザーブ | 約48時間 |
機能 | イージーリンクなど |
参考価格 | 734,400円 |
後継のデイトジャスト
ブラックの文字盤に大きめのローマインデックス×3列ベルトは、ドレスタイプながらスポーティーさも感じる人気のモデルですので、買取には期待ができます
また、このような鏡面ベゼルはエクスプローラーⅠなどにも見られる特徴です
今回は付属品が揃っていましたが、全体的にスレキズが多い一本でした
しかし、表面のスレは磨けば輝きを取り戻しますので、大きな減額とはならず買取可能です
精度に関しましては、当店が保有する歩度測定器を用いて内部の確認した所、特に手を加える必要がないため減額はありませんでした
またこちらのデイトジャスト2は、残念ながら2016年に生産を終了したため新品を購入することは難しいですが、後継機として「デイトジャスト41」が登場しました
変更点としては
- 細くなったが全体(3・12時以外)バーインデックスとなる
- 夜光はクロマライト
- キャリバー3235に変更
- パワーリアーブが約70時間
と、なりました
人気があるため
ドレスモデルとスポーツモデルでは、やはりスポーツモデルの方がリセールバリューは高いです
しかしこちらのモデルは、ケースサイズ・スポーティーなオイスターブレス・クラスプなどが評価されていますので、リセールバリューは悪くありません
しかし的確な査定には、モデル事の特徴やチェックポイント・流通価格を見極めるスタッフが必要になります
例えば、車を点検や修理に出す時に、その車の事をしっかり分かっているお店や、熟練のスタッフが対応してくれる方が安心ではありませんか?
当店の場合、10年以上の査定経験があるスタッフのみ対応いたします
また、オンラインでも査定は行っていますので、まずは価格の目安をご確認いただき、近隣の買取店・リサイクル店とお比べいただくことが可能です
まとめ
- 付属品は期限切れの物も含めて全て持っていく
- オーバーホールには出さなくても大丈夫ですが、汚れは落とせる範囲で掃除してから
- オンライン査定でスタッフの熟練度や買取価格を事前に確認
これらをご確認いただければ、お客様にとって良い買取店を探し出すことが出来ます
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