シャネル初のメンズウォッチとして発売された「J12」
買取品を交えながら仕様などをお伝えします
目次
CHANEL J12
1910年にパリのカンボン通りに帽子店をオープンしたのがデザイナー「ココ シャネル」
(本名はガブリエル・ボヌール・シャネル)
黒を全面に押し出したデザインが多く、今回ご紹介するJ12もその一つ
2000年に登場した初のメンズ・ウォッチは、当初黒のみの販売でしたが2003年になると白が発売され、瞬く間に人気モデルとなりました
メンズが黒でレディースが白という事はなく、どちらの色もメンズ・レディースサイズが販売されており、著名人にも愛用されています
それまでは、クォーツ時計のみの製造でしたので、自動巻き・セラミックの使用・200m防水といったスペックを持つ時計の開発は、容易ではなかったのではないでしょうか
さらにクロノグラフ搭載モデルには、スイス公認クロノメーター検査協会の厳しい試験に合格したモデルに与えられる、クロノメーター表記が確認できます
クロノメーター認定は、5つの姿勢と3つの気温条件のもと15日間に渡り、日差を-4秒~+6秒の間に収められたムーブメントに対して与えられます
新旧とバリエーション
J12のシンプルなモデルで、装飾やクロノグラフ機能などを持たず3針とカレンダー機能のみで、ムーブメントはメンズモデルに採用される自動巻きを搭載した38mmタイプ
ここで先ほどのクロノタイプのものと文字盤の新旧を比較してみましょう
クロノグラフ仕様という違いはありますが、それは除いて見てみると、インデックスの目盛の場所が違うことに気づきます
旧型は文字盤上にありますが、新型は文字盤の立ち上がり部分に目盛があり、こちらの方が改良された新型文字盤となります
(クロノグラフのモデルは文字盤上にあるものになりますので、変更されていません)
針のカラー
続いては針の色に注目すると、旧型は白色が使われていますが、新型は針のカラーが変えられています
それがこの色
左が旧型の白の針で、右側の新型はシルバーへとチェンジされています
右側はレディースのH1625ですが、メンズ・レディースを問わずシルバーへと変更されていて、白セラミックの旧型のカラーは黒となっています
バックルは?
J12のバックルにも、旧型と新型が登場していますので、次はこれを見ていきますが形がはっきり変わっていますので画像をご覧いただくだけでお分かりいただけるでしょう
すっきりした印象を受ける右側(下側)が新型となり、使いやすさなどの改良が行われた模様
まとめ
以上がJ12の主な変更点になり、まとめますと
- 文字盤の目盛の場所
- 針のカラー
- バックルの形状
これらが外観から分かる仕様変更になります
装飾
J12は、先ほどの買取品の画像にもあった通り、インデックスやベゼルにダイヤモンドやルビーなどを埋め込んだモデルを発売しています
左がメンズモデルのH1635でインデックスに12個のルビーが埋め込まれていて、右側のレディスには12個のダイヤモンドが埋め込まれています
もちろん白セラミックのモデルにも装飾は施されます
こちらは、メンズモデルH1629で新型の針・バックルになっています
やはりクロノグラフのモデルは文字盤の目盛の場所は変更されていません
この他にも、ベゼルにダイヤモンドをあしらったモデルで
- 全体一周のダイヤベゼル
- 全体二周のダイヤベゼル
- 大きめのダイヤを二つずつ配置したラージダイヤモデル
など、様々なタイプが発売されています
後には、セラミック×アルミを使用した「スーパーレッジェーラー」は、クロノグラフを搭載したモデルで、二つのインダイヤルを持ち30分積算計とスモールセコンドで構成され、イタリア語で「超軽量」を意味したものや、セラミック×チタンを使用した「クロマティック」が登場しました
買取&査定
セラミックは傷はつきにくいですが、落下などの強い衝撃が加えられると割れてしまう恐れがあり、実際にこれまでの査定においてベゼルが割れている品などを見かけます
また、マイナーチェンジが行われると、どうしても旧型は新型に比べると安くなってしまうのと、白のセラミックは汚れやヤケた状態になってしまうと黄色っぽく変色するものもありますので、お使いになられていないJ12がございましたら早めの売却をお勧めします
買取価格についてですが、常に変動するものですので、まずはお問合せいただきモデル名や型番・品物の状態などをお伝え下さい