昼夜を問わず活動する探検家向けに開発されたロレックス エクスプローラー
今回はRef.216570を買取させていただきましたので、機能や仕様をご紹介いたします
目次
EXPLORERⅡ
1971年、洞窟探検家に向けて発売されたエクスプローラーは、暗い洞窟の奥で何日も過ごすと昼夜の区別がつかなくなるため、24時間ベゼルと24時間針を搭載することで判断できるように開発されました
他にも、火山学者・密林、極地探検家などに広まるなどしましたが、いずれもプロフェッショナルが使う事に限られてしまったため、販売は思うような結果は得られませんでした
記念モデル
登場から40年を迎え記念モデルとして発売されたのが、今回ご紹介するエクスプローラー2 Ref.216570
モデルとしては4代目にあたりますが、なんといっても目を引くのは、初代に搭載されていたオレンジ色の24時間針で、2代目・3代目にはない仕様のため待ち焦がれていた方にとってはうれしい変更ポイントになります
文字盤のラインナップとしては、買取品の白文字盤と黒文字盤が発売され、黒文字盤の24時間針の根元は黒色で塗られているため同化し、先端のオレンジ針が浮いているように見える「ファントム」が人気を博しています
数少ないサイズ
発売当初から40ミリだったケースサイズが、2ミリアップし42ミリへと変更され、数少ないサイズとなったのも差別化を図りたい方から好評です(現時点では、EX-2とスカイドゥエラーのみ)
文字盤の人気に関しては、前モデルRef.16570は黒の方が人気(当時)があったため買取価格にも反映され、数万円の違いが出ていましたが、このモデルは白文字盤の人気も高いため、同じ程度の金額で買取や販売がされています
仕様について
ケースサイズがアップすると共に、針やインデックスの大型化が行われたこのモデルは、その他ベゼルの数字の大型化と▼マークを小さくするなど大小の違いをよりつけることで視認性のアップにつなげています
そのインデックスと針には、夜光塗料が装備され前作ではルミノバだったものが「クロマライト」へと変更され、発色は緑から青へ、発光時間は約4時間だったものが2倍の約8時間へとアップされているため、長時間の過酷な状況での使用にも耐えられる設計になっています
そして、ねじ込み式リューズはチューブとリューズの内側に2か所の密閉箇所が設けられ、2重構造となることで、水の浸入を防ぐ「トゥインロックリューズ」仕様となり、100mの防水性能が確保されています
メーカー | ロレックス |
モデル | エクスプローラーⅡ |
リファレンス | 216570 |
文字盤 | ホワイト |
ケースサイズ | 42ミリ |
素材 | ステンレススチール |
防水 | 100m |
ムーブメント | キャリバー 3187 |
振動数 | 28,800 |
パワーリザーブ | 48時間 |
機能 | 24時間針 |
参考価格 |
エクステンション
クラスプも改良が加えられ、「イージーリンク」と呼ばれるエクステンション機能が装備されることで、約5mm延長することが可能
もちろん特別な工具は必要なく、クラスプに収められた部分を引っ張り出すだけで延長され、使わない場合は収納する事で縮めることができ、クラスプ内で行うことが出来るので外観には影響を及ぼさないのも嬉しいポイントの一つ
堅牢な素材
ロレックスのステンレスモデルは、1985年よりある高価な素材を用いて製造されています
その素材とは「904Lスチール」という宇宙工学やハイテク産業で使用されるもので、この素材を鍛造することで堅牢な金属となり、オイスターの名に恥じぬ、防水・防塵仕様の時計が世に送り出されるのです
耐性のアップ
調速機を担うゼンマイは、「ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイ」が使用されることで、耐磁性・耐衝撃性がアップし温度の変化にも強くなっています
さらに、耐震装置として、「パラフレックス・ショックアブソーバー」が搭載されることで、落下時の衝撃を和らげ、最大50%の耐衝撃性がアップしているのも改良の一つです
このように、搭載されるキャリバー3187は耐性や温度変化に優れているため、過酷な状況でも正確に時を刻むことが可能であり、まさに探検家が使用するに十分のスペックといえるのではないでしょうか
さらに、短針が独立して操作できるため、GMT針と併用することで異なる地域の時間帯を、瞬時に読み取ることが可能になっています
日差とまとめ
ムーブメントはスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の認定を受けていますが、それよりも厳しい自社基準を設けることで、日差-2秒~+2秒の範囲に収まるまで職人により調整が施されています
- 堅牢な素材
- 視認性が向上した仕様
- 24時間針
- 高精度ムーブメント
ご紹介してきましたが、今回のモデルチェンジは細部までチェックが施され、オレンジ針の復活ということで、これから先も高い人気を維持すると思われますので、丁寧な取扱いと付属品の保管、定期的なメンテナンスをお勧めいたします
付属品は重要です
エクスプローラーⅡを買取させていただきましてありがとうございました
上限価格をご提示できるのは状態も重要ですが、付属品である保証書・コマ・箱も非常に大きなポイントになります
もちろん本体のみでも査定は十分可能ですが、少しでも金額を出すために残っているものは全てお持ち下さい