デイト表示や特別な機能は一切ついていない、シンプルなオイスターパーペチュアル39 Ref.114300レッドグレープ文字盤を買取させていただきましたので、仕様などをご紹介致します
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OYSTER PERPETUAL
1926年に防水・防塵仕様のオイスターケースが開発され特許を取得した後、両方向回転ローターによるパーペチュアル機構(自動巻き)が開発され、1933年にこちらも特許を取得しました
この二つの発明は非常に画期的で、当時は手巻き式時計や半回転式しかなく、ゼンマイを巻き上げるためにリューズを開放する必要がありましたので、水害に合う機会も多かった時代であり、完全な防水時計と呼べるものがなかった時代の事
牡蠣のように頑丈な造りに仕上げられたことからオイスターと名付けられ、ねじ込み式のリューズと裏蓋が合わさることでその防水性を発揮し、1927年にはメルセデス・グライツ嬢が「オイスター」を装着しドーバー海峡を泳いで渡った際、10時間以上も水の中にあったオイスターがその後も完璧に動作していました
様々なケースサイズ
このモデルはオイスターパーペチュアルの中で最もケースサイズが大きい39ミリとなり、EX-1 Ref.214270と同じサイズになりました
この他にもサイズ違いで登場していますのでご紹介します
- 26ミリ Ref.176200
- 31ミリ Ref.177200
- 34ミリ Ref.114200
- 36ミリ Ref.116000
- 39ミリ Ref.114300
このように豊富なサイズのラインナップがあり、文字盤のカラーやインデックスの仕様と併せると、数十個の中から選ぶことができますので選択肢の多いモデルと言えるでしょう
ここで一つきになるのがRef.114200
これはエアキングの型番だったはずと思い出されますが、2014年に一度生産を終え文字盤からエアキングの名が消されると、オイスターパーペチュアル34として生産されています
先ほど一度と申し上げたのは後継機であるRef.116900が発売されたためで、40ミリへサイズアップされ針やロゴがグリーンになり、その上には黄色で彩られた王冠マークが特徴的な仕上がりになり、様々な改良が施された新生エアキングとして登場しました
文字盤の種類
2015年発売のこのモデルは、レッドグレープの他に
- グレー文字盤×ブルーポイントのダークロジウム
- ブルー文字盤×グリーンポイントのブルー
がラインナップとして登場しました
売れ行きとしては、ダークロジウムが一歩リードという所ですが、モデル自体の流通量を見てみると大ヒットとまでは言い難くなっています
インナーサークルにはルーレット刻印と呼ばれるロレックスの文字と、6時位置にはシリアルナンバーが刻印されています
機能は十分
しかし搭載されるムーブメントなどはしっかり造りこまれているため、シンプルなロレックスを持ちたいとお考えの方には最適な一本になります
ハック機能による秒単位での時刻合わせが可能で、1985年より採用されている超合金素材「904Lスチール」により耐蝕性・耐傷性はアップされ、研磨性に富むこの素材は磨き上げられることで美しいフォルムが浮かび上がります
水が浸入する恐れのあるリューズには、チューブとリューズの内側にパッキンを入れ込んだトゥインロック(二重密閉構造)になっており、防水性能は日常生活では十分な100m防水になっています
ムーブメントにはキャリバー3132が搭載され、調速機を担うゼンマイには耐磁性ブルーパラクロム・ヒゲゼンマイが使われ、高性能のパラフレックスショック・アブソーバーが衝撃を和らげる役目を果たしています
仕様
メーカー | ロレックス |
モデル | オイスターパーペチュアル |
リファレンス | 114300 |
文字盤 | レッドグレープ |
ケースサイズ | 39ミリ |
素材 | ステンレススチール |
防水 | 100m |
ムーブメント | キャリバー 3132 |
振動数 | 28,800 |
パワーリザーブ | 48時間 |
機能 | ハック機能 |
参考価格 | 583,200円 |
シンプルながらクロノメーターの取得や、ハック機能により正確に秒針が合わせられるなど、性能的には十分なモデルと言えますね
現在の所プレミアはついていませんが買取相場は安定して高く、ロレックスのリセールバリューの高さが伺えます